小学校における英語のとりくみ

 3年生の総合的な学習(英語)の事例


2010年1月21日(木)神戸市立水木小学校


 小学校における英語の研究授業に参加しました。

 工業高校における専門教科の中では、専門用語として英語やカタカナ語が少なくありません。生徒たちは、ほとんど その意味を考えることなく「専門用語」として捉え意味もわからずに覚える傾向が強いように感じます。

 専門教科の教科書に初めて目にする英語やカタカナ語と出遭ったその時に、生徒たちがコミュニケーションを指向するようになれば、意味を模索して、もっと英語やカタカナ語の専門用語に親しみを持ち、意味がわかった上で理解できるのではないかと常々思っていました。今回の研究授業で、何か得るものがないかと参加しました。

 
 最寄り駅は、JR神戸線兵庫駅です。JR線と並行に北側を神戸の市街地を東西に走っている国道28号線大開通り沿いに水木小学校はあります。(写真右の左端)

  
 学校の前に「水木小学校前」のバス停があります。
  
 
  校舎に入ると小さな案内板がありました。高校や中学の研究授業には出掛けますが、小学校の研究授業は、今回が初めてです。廊下や階段の掲示物が、可愛らししく感じました。

 
 受付は無人でした。中学校や高校だと、授業の空き時間の先生が受付を担当されるのですが、小学校では・・・。研究授業までの時間、6年生の授業を廊下から眺めていました。ドラえもんの教材で、どうも電気の勉強をしているようでした。
  
 
 休み時間になって、3年生の教室に入りました。普段目にする高校のホームルーム教室とはだいぶ感じが違います。
  
 
 チャイムが鳴って、いよいよ授業です。担任の先生とALTの先生のお二人で、児童は35人ぐらいでした。最初は、果物の絵を描いたカードを見せながら、一斉に発声・・・カタカナの名前の果物がメインで、子供たちはALTの先生の後に続いて大きな声を出していました。
  
 
 研究授業には、たくさんの先生が参加されていました。校種が違うので知らない先生ばかりで、年齢層や性別も、勤務校とはかなり違います。前半は、担任の先生とALTの先生が前に立って、主にカードを使っていました。担任の先生もALTも生徒も、時間内は日本語をしゃべらないで、コミュニケーションはすべて英語と身振りのようです。
  
 
 担任の先生お手製の人形を使って、好き・嫌いを ”I like 〜”と”I don't like 〜”で、いろいろな果物や野菜を言い表しています。右の写真は、グリンピース、ほんものです。
  
  
 生徒に、それぞれの果物や野菜を好きか嫌いか訊いて、手を上げて答えさせて、好きな子には ”I like 〜”、嫌いな子には”I don't like 〜”と言わせていました。だんだんゲーム性が出てきて、子供たちも活性化されてきました。
  
 
 互いに果物のカードを出し合って、ペアになって好きか嫌いかを訊くゲームです。一致すれば互いに首から掛けているカードに名前を書きます。
  
 
 次は、互いにカードを出し合って、”Do you like 〜 ? " と訊いて、その後にジャンケンをして、勝つとカードがもらえます。教室が、かなり賑やかになってきました。
  
 
 担任の先生が、率先してゲームを引っ張っているように感じました。次から次へと、新しいペアになって、”Do you like 〜 ? " と訊いてジャンケンをしていました。
  
  
 45分の授業も最後となり、着席してALTの先生の話・・・全部英語なので、子供たちは、どこまで理解できたのか・・・果物はヴァイタミンが多くて身体に良いとか・・・ヴァイタミンがビタミンのこととわかるかなあ〜とも思ったのですが、子供たちは雰囲気で伝わっていたようでした。
  
  
 授業が終わって・・・担任の先生がオルガンの伴奏をして子供たちのコーラスが始まりました。ALTの先生が、前でそれを聞いています。ALTの先生は、今回初めて聴くようでした
  
  
 じっと聴いていたALTの先生は、歌が終わると・・・涙をぬぐっていました。ほんとうに良いコーラスで、研究授業が終わって廊下に出ていた先生方も、じっと聴いて、最後に大きな拍手が起こりました。
  
     
 研究授業の後は、研究討議、校種が違うので、聞かせてもらっただけでしたが、活発な意見交換があり、予定の2倍ぐらいの時間の研究討議でした。


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授業風景のみ(写真をクリック)



授業+コーラス(写真をクリック)