牛窓


雪下出麦 -ゆきわたりてむぎのびる- 、2020年01月03日


二十四節気の冬至、その中で今は七十二候の「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」となります。雪の下で麦が芽を出す時候だそうです。

 今日は、そんな「雪下出麦」にピッタリな穏やかな一日でした。

 朝5時半に自宅を出て、第二神明、加古川バイパスで龍野、龍野西インターから山陽道で備前インター、そして岡山ブルーラインで牛窓を目指しました。

 岡山ブルーラインの途中、一本松展望園で休憩。今朝はここで日の出を眺めました。

 瀬戸内海に黄金の輝きが映えて、東の空はオレンジ色で染まって・・・綺麗でした。


 黄金色に輝く海面(うみも)にズームアップすると、神秘的な光景・・・


 邑久(おく)インターで降りて、牛窓へ・・途中、寒さで枯れた稲の蘖(ひこばえ)の中で、この時期にまだ枯れていないヒコバエを見つけました。


 このあたりは、昔は錦海湾で海だったようです。埋め立てられて、畑が続いています。さらに南側は塩田だった場所で、今はソーラーパネルで埋め尽くされて、巨大な太陽光発電所となっています。

 ここはキャベツ畑、一面nキャベツが育って、収穫待ちのようです。


 牛窓のオリーブ園へ行く途中にある小さな展望台、牛窓の町の真正面にある前島を望むことが出来ます。


 牛窓オリーブ園に到着しました。9時間園で、まだ8時前で誰もいませんでした。海と反対側の北側には、尻海の塩田跡に、太陽パネルが埋め尽くされた光景を目にすることが出来ます。


 そして南側・・・前島の向こうの山陰は、小豆島でしょうか?

 前島の向こう側では、降り注ぐオレンジ色の陽光が、海を黄金色に輝かせています。


 オリーブ園の海を眺める場所にベンチが置かれていますが、その向こうの黄金色に輝く瀬戸内海・・・ちょっと幻想的な光景です。


 曾禰好忠(そねのよしただ)の歌碑があります。平安中期の歌人で三十六歌仙の一人です。

 「上り船 東風(こち)吹く風を 過ごすとて よを牛窓に 泊まりてぞ経る」

 都を目指す船が強い東風を避けて牛窓に泊まったが物憂い一夜を過ごす事になった・・・というような意味だそうです。


 オリーブ畑の中を散策しました。鳥の鳴き声が彼方此方から聞こえて、長閑な早春の中にいるような錯覚に陥ります。


 オリーブ園の中に古墳がありました。海を望む丘の上、このあたりを支配していた豪族の墓なのか?詳しいことはわかりません。


 一面枯れ葉が絨毯のようになっています。このあたりは、あまり観光客は足を踏み入れなかったのかもしれません。


 オリーブ園の周辺の丘々には畑が広がっています。ここはキャベツ畑、その向こうは白菜畑のようです。


 この辺りは見渡す限りの白菜畑です。ひとつひとつ、ビニールの紐で包まっていました。


 彼方に瀬戸内海に浮かぶ小島を眺めて白菜畑に柔らかな冬の陽射しがフル注いで・・・長閑な光景、土の香りがして、普段の神戸の街での日常生活の場とは、大きく環境が異なります。


 尻海の近く、砂浜と言うより泥で海岸が埋め尽くされています。このあたりも
埋め立てられるのかもしれません。泥の海に小船が取り残されていました。


 砂浜ならぬ泥浜です。歩くと、足跡が鮮明に残ります。

 もう随分以前に、1月中旬の寒い時期に仙台市内で2泊して、仙台や松島を訪れたことがあります。北松島の寒い光景の浜を歩いていると、振り返ると自分の足跡がクッキリと続いているのを驚いて見た記憶が蘇りました。

 その時の記憶は、次のFootprints(足跡)という詩、マーガレット・F・パワーズというアメリカ人女性の作品です。


FOOTPRINTS

One night I dreamed a dream.
I was walking along the beach with my Lord.
Across the dark sky flashed scenes from my life.
For each scene, I noticed two sets of footprints in the sand,
one belonging to me
and one to my Lord.

When the last scene of my life shot before me
I looked back at the footprints in the sand.
There was only one set of footprints.
I realized that this was at the lowest and saddest times in my life.

This always bothered me and I questioned the Lord about my dilemma.
"Lord, you told me when I decided to follow You,
You would walk and talk with me all the way.
But I'm aware that during the most troublesome times of my life there is only one set of footprints.
I just don't understand why, when I needed You most,
You leave me."

He whispered, "My precious child,
I love you and will never leave you
never, ever, during your trials and testings.
When you saw only one set of footprints
it was then that I carried you."


 牛窓の港、以前はヨットや大型のモータボートが並んでいた記憶があるのですが、今は、釣り船や漁船が並んでいました。


 帰路は、岡山ブルーラインを日生で降りて、「海の駅」に立ち寄りました。

海の幸が生で・・・


 いつもは、ここに新鮮な魚などの海産物が並んでいるのですが、正月で漁がが休みなのか、牡蠣が並んでいました。


 日生から、国道250号線で赤穂に向かいました。

 途中でJR赤穂線の寒河(そうご)駅に立ち寄りました。


 ちょうど列車が到着、播州赤穂発の備中高梁行きです。播州、備前、微衷と3つの国をまたいで走る列車

しばらく高梁を訪れていません。この列車の行き先表示を見て、高梁に行きたくなりました。


 赤穂からは、山陽道で、三木・小野インターで降りました。三木東インター辺りで渋滞のようです。確かに、いつもよりも車の漁が多く、帰省のUターンのようです。

 三木・小野インターから国道175号線で玉津まで、そこから第二神明に入りました。