明石〜霧,海苔,藤,黄砂


2017年・明石の海岸線沿いのサイクリング、2017年05月07日


 5月の連休最後の日,朝食前に明石の海岸線沿いを自転車で走りました.

 5時半過ぎに自宅を出て舞子公園・・・明石海峡は霧がかかって淡路の島影の輪郭がぼんやりしていました.


 西舞子の街を流れる山田川を超えて,砂浜から明石海峡と架橋と淡路の島影を眺めながら波音に耳を傾けました.


 大蔵海岸,明石の市街地を走り抜けて,大観橋を走って明石川を渡って林崎漁港です.


 明石名産の明石ダコの蛸壺・・・


 林崎の目の前の海では明石海苔の養殖の漁場となっています.明石の海は、明石海峡の速い潮の流れや,海水の豊富な栄養分,それに適度な水温などの海苔の養殖に条件が揃っているそうで,明石海苔は,味の良さだけではなく黒くてツヤがあり,香りが良い逸品として人気があります.


 夏の終わりには「もぐり船」という船で海苔が育った網の下にもぐりこんで,海苔の収穫をする独特の様子を見ることができますが,今のシーズンは養殖の準備です.


 養殖漁場にある灯浮標の辺りで,小さなボートに乗って作業している姿を目にすることが出来ました,


 砂浜沿いの自転車専用県道・・・県道554号姫路明石自転車道線です.

 左手が砂浜で,右手は屏風崖のようになっています,これは浸食作用だそうで,自転車県道は浸食の防波堤のような役目も担っているようです.十数年前までは砂浜も貧弱でしたが,海岸に砂を入れる工事をして浸食を食い止めているようです.


 自宅から自転車で15キロの地点にある江井ヶ島海岸です.


 江井ヶ島から西へ1キロあまりで,明石・魚住の住吉神社の至ります,

 住吉神社に万葉歌碑があります.神亀三年(726)の秋に,聖武天皇が印南野へ行幸された折に,笠朝臣金村が詠った歌だそうです.


   往きめぐり 見とも飽かめや 名寸隅の

       船瀬の浜に しきる白波


       万葉集 巻六・936

現代訳  往き帰りに いくら見ても見飽きることがない 

      魚住の船着き場の浜に しきりに打ち寄せる白波は


 住吉神社は藤が有名です.境内にある藤棚が満開でした.


 ご神木の「祓除の藤」です.


 海に浮かべたフジの枝が流れ着いた魚住に住吉神社が建立されたという伝承があり,その伝承に基づいて明治中期に植栽されたそうです.


 樹齢150年以上と言われている「祓除の藤」は野田藤という品種だそうです.


 見頃のこの時期は人で混雑するようですが,早朝には2〜3人の人影があるだけで,ゆったりと撮影することが出来ました.


 淡い藤の花に見惚れてしまいました.


アララギ派の歌人,上村孫作の歌碑が藤棚の傍らにありました.


    藤の下潮の香さして降りゆけば

       家島つばらに赤穂の崎も 


 以前は,ここ魚住から家島や赤穂岬まで見渡せたようです.
  


 住吉神社には,初代明石藩主・小笠原忠政が寛永4年(1627年)に建立した能舞台があります.


 住吉神社の西にある酒蔵.「来楽」の茨木酒造です.


 海辺の自転車県道沿いに花が...


 シロツメクサ・・・「詰め草」という名前がついているのは,幕末にオランダから献上されたガラス製品の包装に緩衝材として詰められていたことに由来するようです.明治以降に家畜の飼料用として導入されたものが野生化した帰化植物だそうです.


  魚住の辺りは,以前は「明石瓦」が有名で明石瓦の工場がたくさん あったそうですが、昭和40年頃に瓦工場のばい煙被害が問題となったそうです.


 よく見ると,レンガの代わりなのか,瓦を積み重ねたような痕跡がありました.


 黄砂の季節のようで,霧が晴れた後も,海峡越しの淡路の島影がぼやけたままでした.


 ・・・大蔵海岸まで戻ってきました.お気に入りのベンチで休憩,愛車のジャイアントのクロスバイクです.今年で13年乗っています.


 西舞子の舞子六神社の目の前にある舞子漁港です.明治期までは垂水漁港よりも賑やかだったようです.


 5時半過ぎに自宅を出て,戻ってきたのが9時過ぎ.3時間半ほどサイクリングを愉しみました.

 今朝の走行距離は38キロでした.

 脂肪燃焼   1時間14分
 有酸素運動 1時間1分
 無酸素運動 34分
 最大強度   3分
 
 歩数換算 14720歩
 消費カロリー1626キロカロリー