博士論文公聴会
学位論文公聴会、2015年2月1日
今年度博士課程3年生の博士論文公聴会の案内をいただき,参加しました。 神戸ハーバーランドキャンパスでの開催で,JR神戸線・神戸駅へ。東海道本線の終点となる駅で,山陽本線の起点となる駅でもあり,古い佇まいの駅舎です。 |
神戸ハーバーランドキャンパスは現職教員が現職を続けながら修士課程や教職大学院に通えるように夜間コースの授業をこのキャンパスで開講しています。神戸新聞社のビルのほぼ1フロワーを占めています。 |
此処が入り口となります。 |
博士論文公聴会の案内が,エントランスに大きく掲示されていました。 |
主指導教員から紹介です。前に座っている方々が審査委員を務める大学教員で,他大学の教員の方もいらっしゃいます。 |
学位論文のタイトルは「技術科教育におけるものづくり活動時の生徒の感情状況の分析に基づく情意的支援の在り方の検討」です。 |
まず,研究の目的の説明 |
研究の背景として,「ものづくり活動」が,技術家庭科における重要な実践的・体験的活動であり,能動的かつ継続的に取り組む工夫が必要であることを,学習指導要領と解説から丁寧にプレゼンテーションしていました。 |
いろいろな事柄を整理しながら,問題の所在として ・生徒の情意を内観から直接的に把握できない。 ・生徒の情意を授業内の反応のみで捉えている。 ・生徒の感情状況の把握に基づく適切な支援の方略が定かではない。 これらのことを挙げ,研究の動機を述べていました。 |
研究のアプローチとして,実態把握をしてから関連要因として,ストレス反応や学習意欲,学習経験との関連を調べるという研究の概観の説明・・・ |
研究は大きく3つに分かれており,まず研究Tとして,生徒のものづくり活動における感情状況の把握について・・・ ポジティヴ感情として「癒し」を9つのカテゴリーに分類しして,ネガティヴ感情として「ストレス」を8つのカテゴリーに分類 |
次に研究Uとして,ものづくり活動における生徒の感情状況と,日常生活におけるストレス反応との関連性の把握の探索です。 |
いろいろな日常生活のストレスに関して,統計処理を用いて特徴を抽出したさまざまな結果の説明。 |
最後に研究V,ものづくり活動における生徒の感情状況と,学習意欲等との関連性に関して・・・です。 |
研究Tの「癒し」と「ストレス」を用いて学習意欲との関連性を把握した結果の説明です。 ストレスには「プロセス由来ストレス」と「アパシー由来ストレス」の2因子構造を持つことを導いていました。 |
実際にものづくりの課題・制作を通しての実践研究を最後に報告していました。 |
実践の中で,いろいろな経験と「癒し」及び「ストレス」2因子との関連を重回帰分析を用いて把握した結果の説明です。 |
研究Tから研究Vまでの結果のまとめを,1つの図にまとめていました。 |
結論です。 |
情意的支援に関して,生徒と教員との間のさまざまな要因をダイアグラムにまとめて,研究成果を俯瞰的に説明していました。 |
そして今後の課題です。 |
プレゼンテーションが終わって,質疑の時間です。まず審査委員以外の参加者からの質問です。 |
質問に対して,身振り手振りで,丁寧に説明をしていました。 |
質問が続きます。ストレスに関する質問です。 |
これに関しても,丁寧に説明をしていました。 |
私も関連して「プロセス由来ストレス因子」に関して質問をすると,今後の研究課題にも触れながら,丁寧に説明していただきました。 |
前列の座っている論文審査委員からの質問,鋭い質問が続きまました。 |
公聴会後は,論文審査委員だけで審査の面接があるので,公聴会の会場を後にしました。メリケンパーク周辺の神戸の港景色です。 |
ぶらぶらと,兵庫県里程元標。道路の路線の起点や終点や経過地を表示するための標識だそうです。ここは元町商店街の西の端になります。 |
その近くに蒸気機関車のD51が保存展示されています。 |
久し振りにモトコウ(元町高架下商店街)を歩きました。 |
シャッターが閉まっている処が目立ちました。 |
公聴会に参加した方と,高架下の第一旭のラーメン屋さんで昼食を摂りました。久し振りのの第一旭のラーメンは美味しかったです。 帰りは元町駅からの乗車です。 |