博士学位公聴会


博士課程3年生の学位公聴会、2014年02月08日


 学位 (degree)は,高等教育機関において,各課程を修了した時に授与される学術的な称号です。その中で博士(Doctor)は,学士や修士と違って審査の手続きが複雑で厳格です。

 博士の学位の取得条件として,査読付き学術論文が必須となります。更に,「博士候補者」として,主指導教員と複数の副指導教員からなる審査委員会を発足して,博士候補者試験・報告会において研究報告を行い「博士候補者」として認められると,博士論文の執筆となります。

 博士論文と共に,査読付き論文や研究業績に関わる書類を提出すると,博士審査委員会が発足して,公聴会・論文審査・最終試験を経て,学位を授与の可否を審査します。最終的には,大学院研究科の教授会が学位授与の可否を判断して,「可」となれば3月末の学位授与式において,博士の学位記が授与されることになります。



 本日は,博士課程3年生(通称D3)の学生の公聴会があり,出席しました。


 場所は,サテライトキャンパスです。ここは大学院(修士課程)と連合大学院(博士課程)の授業や研究指導の場です。講義室,演習室,図書館,コンピュータ実習室しかありません。


 講義室5,港の見える大教室が,公聴会の会場です。


 大雪の影響で交通の足が乱れて,予定よりも1時間近く遅れての開始でした。

 公聴会の司会は,主指導教員です。


 博士論文のタイトルは「計測・制御システムに対する生徒の技術・評価力を育成する学習指導方法に関する実践的研究」です。


 公聴会の出席者は20人弱です。結構年齢層が高く,学会発表よりも,引き締まった雰囲気です。


 研究課題に関する問題意識等の前置きが終わって,博士論文の構成の説明に入りました。大きく3つの研究課題に分かれて,第1章の緒論に続いて,1つの研究課題を2章分用いて扱って,最後にまとめの章となる8章からなる構成です。


 研究1は,生徒の計測・制御に関する既有知識の実態把握と,計測・制御学習における生徒の学習反応の違いを見出すことです。

 計測・制御に関する生徒の概念形成状況をクラスター分析を用いて分類していました。


 研究2は,学習効果測定方法の検討です。実際の計測・制御学習の題材の違いにより生徒の反応を比較していました。プレゼンテーションに写っているのは「走行ゲーム課題型」と「生活課題型」の例です。


 参加者の方々は熱心に,プレゼンテーションとレジュメを見ながら,説明に聴き入っています。


 実際の学習題材を用いた授業の後に行った質問紙調査の結果をデータ分析して,「技術的な見方・考え方」に関して3つの因子を抽出していました。


 そして研究3,技術評価・活用力を育成する授業実践と学習効果に関する研究です。生徒が夏休みに考案したアイデアに基づく製作の例の紹介です。


 研究1,2,3の説明が終わって,論文全体としての研究成果としての結論の説明に入りましした。


 最後に,今後の課題です。


 ここまでは練習でカバーできますが,その後の質疑応答は,その場のやりとり・即興です。付け焼刃の発表練習ではなくて,研究の中身,そして研究者自身が問われます。


 次々と出席者からの質問に対応していました。


 九州から来られた大学の先生の質問,司会の指導教員も質問にしっかりと耳を傾けておられました。


 身振り手振りを交えて,ひとつひとつの質問に丁寧に答えている姿に好感が持てました。


 ハーバーランドで久し振りの昼食を摂りました。注文を訊きに来た店員のお薦め「チキンカツ定食」は確かに美味しかったです。サテライトで共にゼミを受けた方と,今・現在の研究に関して打ち合わせをしながらの食事でした。




 午後からは雪からみぞれに変わりました。もっとも激しく雪が降っていたのは,朝の9時過ぎ,大学に向かうために自宅を出た頃でした。降り頻る雪・・・


 道路はシャーベット状で,車はノロノロ運転,私は滑らないように,慎重に歩きました。



 大雪の日の博士公聴会,記憶に残ることと思います。