赤川鉄橋


貨物線と歩道が併用する淀川に架かる鉄橋、2013年3月30日


 淀川が新淀川(淀川本流)と旧淀川(大川)とに分かれる毛馬水門の上流1キロメートル程の処に、貨物線の鉄橋・赤川仮橋があります。ここでは貨物線の単線に歩道が併用された珍しい光景を見ることができます。

千林大宮商店街と城北公園を経て、淀川の土手を見上げる処に辿り着きました。



 淀川左岸の土手道です。向こうに見えるの目的地の赤川鉄橋です。


 鉄橋に線路と、木製の手すりで囲まれた歩道が並行しています。



 赤川鉄橋ではなくて、正式名は赤川仮橋のままのようです。手すりは木製ですが、歩道の下は鉄板です。



 貨物列車の時刻をあらかじめ調べていませんので、鉄橋を往復して、その間に貨物列車がこの鉄橋を通過すればラッキー…程度の気持ちで鉄橋を歩き始めました。



歩道の交通量は、思ったより多いです。610mの長さがあるので、ゆっくり渡ると10分程度、この日は春うららかでしたが、冬場の北風が吹き抜ける時節や、真夏の陽射しが照りつける時節には逃げ場がなく、結構きついかもしれません。もちろん雨風が激しい時も…



 線路と歩道が並行していますが、その間は結構離れていますので、危険性の心配はないようです。



 鉄橋を一往復しても貨物列車が来なかったのですが、諦めきれずに、また鉄橋を歩き始めて、しばらくすると遠くで遮断機の警報機が聞こえてきました。そして貨物列車がゆっくりと近づいてきました



 間近で貨物列車の通過を目にすることができ、結構迫力があります。



 ゆっくり走っているとはいえ、近くで撮っていると、シャッタチャンスを逃しそうです。



 真横をコンテナ車が次々に轟音を立てて走り抜けて…



 そして走り去っていきました。



貨物列車の通過を見届けて、鉄橋を一往復+α歩いたので、満足して帰ろうとすると…また貨物列車が近づいてきました。



またカメラのレンズを向けて…



 もっとも近づいて画面いっぱいになった瞬間です。



 すぐ傍らを貨物列車が通り過ぎる実感を味わうことができる稀有な場所…



 この線路を複線化する計画があるようで、この秋以降は、工事のため、歩道は閉鎖されて、鉄橋部分も複線化します。もうこの景色を見ることはできなくなります。