塩俵の断崖、大バエ、御崎


2012年8月22日


  生月島の西海岸の断崖の上を走る生月農免農道はサンセットウェイ((シーサイドワインディングロード)と呼ばれる日本百名道に選ばれ道です。島ひとつ見えない青い東シナ海、棚田と南太平洋の孤島を思い起こす断崖の間を走ります。

 その途中に「塩俵の断崖」があります。



 「塩俵の断崖」がある生月島の西海岸は、断崖が続いています。





 塩俵の断崖は玄海灘の荒波に洗われてできた雄大な亀の甲模様の玄武岩の柱状節理で、生月島西海岸を代表する景勝地です。

 この柱状節理は新第三紀(約2500万年前〜500万年前)にできた溶岩台地だそうです。南北に約500m の長さがあり、海面からの高さも20m もあるそうです。



 塩俵の断崖近くの駐車場に停めたマイカーです。



 西海岸には平地が少なく、棚田が多くみられます。



 サンセットウェイから生月島の南北を縦断する県道42号に入って、集落に近づくと…まだ8月の下旬に入ったばかりなのに、稲刈りが終わって、田んぼに藁束が干していました。



 田んぼの中は、たわわに実った稲と、干した藁束が…



 県道を北に進むと生月島の最北端部・大碆(おおばえ)断崖に至ります。大バエ断崖は高さが100mあり、その断崖の上に白亜の大碆(おおばえ)灯台が建っています。



 大バエ灯台のある辺りの周囲は、海にそそり立つ断崖の風景が続きます。灯台からの北西方面です。



 カメラを望遠ズームにして拡大すると…



 灯台から北東方面です。



 灯台から南側の眺めです。生月島の全貌と、その向こうに平戸島。



  県道42号線の北端の終点は生月バスの「御崎」停留所です。牛マークの動物に注意の標識も並んでいます。



 停留所の近くの商店、この辺りでは、此処だけのようです。



 この辺りは生月島の北端で、県道も行き止まりでバスも行き止まりとなり、これより北に集落もない為か、歩道に刈り取った稲藁が、そのまま干されていました。夏の昼下がりのおおらかな光景です。



 ガードレールさえも稲藁を干すために利用されています。延々とその光景が続きます。もし運転を誤ってガードレールに接触しても…稲藁がクッションになるかもしれません。



 自然の石を積み上げた塀があったのか、それとも土台だったのか…今は空き地となって、自然の石が積み上げた光景だけが残っています。



 歩道際ですから塀が築かれていたのかもしれません。歩道が整備され、自動販売機が設置される、そのずっと前からあったことと思います。



稲刈りが終わったばかりで、稲藁がそのままの田んぼ、その隣には、田んぼに稲藁を干した光景が続き、その向こうの田んぼは、これから稲刈りを迎える稲穂が垂れ下がった田んぼが続いています。



 神戸の近郊では稲刈りは10月に入ってからで、播磨でお酒のための「山田錦」の田んぼでは更に稲刈りが遅いです。そんな風景からすれば、生月は季節感が2ヶ月近く早いような気がします。 



 生月島の北部は、しばらく写真を撮っていても行き交う車も、人影も見掛けませんでした。ちょうどお昼の時間帯ということもあったと思いますが、のどかな夏の午後の光景が広がっていました。