崎方公園、千里浜


崎方公園(ザビエル記念碑、三浦按針)
千里浜(鄭成功児誕石、川内湾)

2012年8月22日午前


  宿泊したホテル・旗松亭の裏山は平戸の市街地を一望できる崎方公園です。平戸温泉の朝湯を入った後に、崎方公園に向かいました。



 平戸から南西方面…海の向こうは松浦半島の田平です。


  崎方公園には、ザビエルが日本を訪れた1549年から来日400年を記念して建立した「ザビエル来航記念碑」があります。



 ザビエルが平戸を訪れたのは1550年8月で、キリスト教の宣教活動を行いました。



 ザビエルの記念碑を更に崎方公園の奥に向かうと…竹林が朝日に輝いて、緑が目に映えます。



 竹林を抜けると按針坂…。英国人の航海士であったウィリアム・アダムスは徳川家の外交顧問に就任して、日本名を三浦 按針(みうら あんじん)



 オランダのリーフデ号の航海士だったウィリアム・アダムスは1600年4月に豊後の臼杵に漂着し、その後に幕府の顧問として旗本に取り立てられて、相模国逸見(へみ)に采地が与えられた。日本名の「三浦」は逸見(現在の横須賀市)がある三浦半島から、「按針」はアダムスの職業だった水先案内人の意があるそうです。

 家康の死後、海外との貿易は平戸のみに限るという鎖国体制となって、按針の役目は「天文官」のみとなって、1620年5月に平戸で没しました。



 平戸の街並み、港、そして写真右の丘の上には、平戸天主堂・・・



 平戸の市街地から国道383号線で数キロ南に向かうと、「千里ヶ浜」という一キロほどの砂浜が広がっています。その砂浜を見下ろす丘の上にホテル蘭風が建っています。



 「千里ヶ浜」…その砂浜は「鄭成功記念公園」です。ここは海水浴で賑わう砂浜だそうです。もう8月も下旬の平日の朝、曇天の日だったので、砂浜は閑散としていました。



 千里ヶ浜は砂浜が2キロあまり続く海岸です。



 千里ヶ浜の長い砂浜を南の端まで歩くと、鄭成功児誕石があります。



  鄭成功(てい せいこう)は中国人商人・鄭芝龍と平戸川内の田川マツとの間に生まれたのですが、1624年に母マツが千里ヶ浜で貝拾いをしている時に産気づいて、千里ヶ浜の大きな石にもたれてという経緯が伝えられています。幼名は福松だそうです。…,



 現在は「鄭成功児誕石」という石碑が傍らに建っています。私が行った時は、潮が満ちていて、数メートル離れた処から眺めるだけでした。



  千里ヶ浜の砂浜は、静かな波音が続き、曇り空から陽が射し込んできて、潮風の香りと風の中を砂浜を歩きながら…ゆったりとしたひとときを過ごしました。



  遠浅の砂浜に静かな波音が続き・・・