生野銀山・蒟蒻懐石料理・奥香の湯

2006年7月29日

7月末になっても梅雨明けしない7月29日。久し振りに晴れた週末に、市川沿いの播但道を経て、涼しいアンダーグラウンドの世界「生野銀山」と和田山の蒟蒻懐石料理「一粒」。そして交差点の斜向かいにある立ち寄り湯奥香の湯(天然温泉)に行ってきました。

生野銀山
生野(いくの)銀山、もう閉山してしまいましたが、 兵庫県内に古くからある銀山です。「生野」という地名は 奈良時代の「播磨国風土記」によると『昔、ここに人に 害する神がいて、行き来する人の半分を殺しました。これに よって死野となづけられました。その後、応神天皇がこれは 悪い名だ、とおっしゃって、改めて生野にしました』が 発端だそうですが、「人に害する神」は実は「鉱毒」では ないかと言われています。

 千数百年前に銀山が出来て、脈々と掘られていたようです。 露天掘りや、地中深く2〜300メートルまで坑道があったり するようですが、その中の1つが観光用に公開されています。


 
銀山の観光坑道の入り口

  
左が観光坑道入り口、右が出口です。出口のすぐ横には大きな滝があります。
入り口からは、冷気が噴出していました。

 
中に入ると気温12〜3℃、Tシャツ1枚では寒かったです。

 
展示用の人形で、いにしえの姿を再現しています。

 
坑道の中には、地酒と地ワインの熟成庫がありました。売店で売っていました。

 
観光坑道は、ゆっくり巡ると約1時間。鉱脈があったのか、深い裂け目のような所も・・・

 
坑内に滝がありました。近くまで来ると、滝音が坑内に響いています。

 
気温は13℃でした。明治期以降の近代的な機器の展示もありました。

 

 
観光坑道の上には、露天掘りの跡を見ることが出来ます。

 
大きな断層があり、鉱脈が露出していたようで、大規模な露天掘りがなされていたようです。

 
売店では、懐かしいペナントと提灯が売っていました。



蒟蒻懐石料理「一粒」

  生野の辺りは分水嶺になっていて、生野のちょっと北の 峠の辺りに、銀山湖をつくる時に、移住した集落があります。 その近くに、南の市川になって播磨灘(瀬戸内海)に流れる 源流でもあり、北の円山川になって日本海に流れる源流とも なる処があるようですが、以前探してわからなかったことが あります。

 生野峠を越えて、播但自動車道の終点・和田山。そこに日本で唯一と言われている蒟蒻懐石料理の専門店「一粒」があります。

 
交通量の激しい一本柳の交差点近くですが、かなり質素な佇まいです。

  
左は、蒟蒻の筋です。結構歯応えがありました。
右は第一陣、手前の黒豆も蒟蒻製。蒟蒻のおおとろ、蒟蒻のわさびあえ

  
左は、お刺身風蒟蒻で胡麻味、大トロ等々とろける美味しさです。その奥は蒟蒻の焚物です。
右は蒟蒻の天ぷらと蒟蒻の雑炊です。米粒のような蒟蒻が使われています。

 
左は、蒟蒻のグラタンです。香ばしくて美味しかったです。
右は何でしょう?

 
蒟蒻の握り鮨でした。
右は、冷や麦風の蒟蒻です。100%蒟蒻ではありません。糸蒟蒻になってしまいます。

 
蒟蒻の握り鮨と、冷や麦風の蒟蒻に、蒟蒻混じりの雑魚ご飯
右がデザート、蒟蒻入りの甘味・羊羹でした。


奥香の湯・天然温泉

 
一粒とは、一本柳の交差点の斜向かいに天然温泉「奥香の湯」があります。

 
すべすべ系の湯、お薦めです。