稲刈りが終わった田んぼに残る稲の切り株、そこから芽が出て成長するのを
蘖(ひこばえ)と言います。稲刈りの早い田んぼでは、蘖が結構成長して2度目の
稲穂をつけることもあります。今年の9月から12月まで、稲刈り後の田んぼに育つ
蘖の成長や、季節の移り変わりの中での折々の光景にレンズを向けてみました。
9月12日 神戸 伊川沿いの田んぼ
9月に入って、第1週の終わりか第2週ぐらいに稲刈りをした
神戸・西区の伊川沿いの田んぼ、太山寺の近く旧・前開村です。
隣のたんぼでは、稲穂がたわわに実っていますが、この後に
台風が来て、稲刈りはかなり後になりました。
9月26日 神戸 伊川沿いの田んぼ
上と同じ場所です。結局隣の田んぼは10日ぐらいしてから
稲刈りをして、その間に蘖はかなり成長しました。
10月4日 加東市と西脇市の境界附近
旧・社町の三草から西脇に抜ける道沿いです。加古川の左岸に広がる田んぼです。
10月11日 神戸・伊川沿いの田んぼ
約1ヶ月後の伊川沿いの田んぼ、田植え後の風景のようです。
10月30日 加東市と西脇市の境界附近
この辺りはお酒用の山田錦の田んぼで稲刈りが遅かったのですが、
10月の下旬には、かなり稲刈りが終わっていました。かすかに
青く見えるのが蘖です。秋も深まり、蘖はそれほど成長しません。
10月31日 加東市嬉野
朝夕の気温が下がり、早朝には蘖に朝露がつき、それに
秋の朝日が当たると黄金色に輝いて綺麗です。
11月2日 加東市嬉野
早朝に朝靄(もや)がかかるようになりました。靄と露で蘖の広がる
田んぼが輝いているように見えます。
11月6日 神戸市押部谷
蘖の広がる押部谷の田んぼに、地面スレスレの高さに靄(もや)の層が
出来ていました。遠くから見ると幻想的な光景でした。
11月8日 加東市嬉野
朝、めっきり冷え込んで、今日は霜が降りていました。
畦道は真っ白でした。蘖はまだ青々しています。
11月8日 神戸・伊川沿いの田んぼ
蘖に稲穂がついています。この田んぼは稲刈りから2ヶ月近く経っています。
11月8日 神戸・伊川沿いの田んぼ
上と同じ田んぼの夕景です。真横から夕日を受けて、
蘖の稲穂が黄金色にキラキラ輝いて、ほんとうに
綺麗でした。
11月20日 神戸・伊川沿いの田んぼ
朝、かなり冷え込むようになって、青々しさがなくなった蘖
稲刈り前の田んぼみたいですが、丈は30〜40センチ程度です。
12月19日 加東市嬉野
今シーズン2度目の寒波で、早朝は濃い霧に包まれるようになりました。
稲刈りが遅かった田んぼは、蘖がほとんど成長することなく葉が寒さで
枯れて、切り株だけが残っています。真っ白な光景です。
12月27日 神戸・伊川沿いの田んぼ
寒さが厳しくなって、伊川沿いの稲穂を付けた蘖も立ち枯れ状態です。